グラフィックデザイナー・プランナー 高橋祥子さん(30代)

グラフィックデザイナー・プランナー 高橋祥子さん(30代)
このインタビュー記事の目的
Miki's English Cafeでは、今の働き方や人生観について考え直す時期である30代の女性に向けたインタビュー記事を定期的に掲載しています。
あなたのこれからの働き方・生き方・物事の考え方に新たなエッセンスを加えられるようなインタビュー記事になっています。
インタビューを受ける方は全て、30代でさらに、過去の経験から「今、自分らしく生きれてる!」と堂々と言える方たちだけです。
あなたはこの記事から新たな自分の価値観を発見できるでしょう!
この記事を読んだその日から「自分らしい自分になる」一歩をあなた自身で踏み出しましょう!

高橋祥子さんのプロフィール

福井県生まれ。

探求大好きグラフィックデザイナー 28プロジェクト発起人。

コミュニティマネージャー・ワークショッププランナーを経験し2018年独立。

「心の豊かさ・目に見えないもの」を大切に、共感的な対話・循環を大切にしながら活動中。

高橋祥子さんの活動内容を知りたい方は、以下のボタンをクリック⇓⇓

「自分らしい自分になる」きっかけは?

自分らしい自分になれていない時の祥子さんは、どんな生活を送っていましたか?

祥子さん:私は大学は美大に入っていたので、その流れでデザイン系の仕事にずっと就いていました。

ですが、その会社の仕事は良かったけれど、ハード過ぎる会社環境でいつも終電で帰るような生活を送っていました。

そんな中でも「好きな事は正社員でいながらも出来てるはずだ」と思っていました。

実際、その時の私は、そこまで「自分が自分らしくいられていない」と言う事にすら気づいていませんでした。

気づかないようにしていたのか、本当に気づいていなかったのかはわかりません。

ですが、心のどこかで自分にとって心地が良い場所をずっと探していました。

なので、環境を変えたいと思い、転職をしました。

その次の仕事も、またデザインの仕事をしていたのですが、この会社もまたハードな仕事で・・・

そこまでして、働く理由は何だったと思いますか?

祥子さん:その当時付き合っていた、彼がバンドのボーカルをやっていました。

その彼が音楽活動に専念する為に、私が生活面・金銭面で彼を支えるために必死で働いていました。

彼自身は私がとっても尊敬できる、本当にとても良い人で彼とは今でも仲良しです。

「彼の為に働く」それだけ聞くと何だか、痛い女性に聞こえてしまいますね(笑)

祥子さん:そうですね。

その時の自分にはそれがすごく良い事で、心からベストな選択だったと思っていました。

でも、「このままずっと、彼の為に生きていく私なのかな?」という気持ちは、いつも心のどこかにありました。

自分を切り崩している意識はその当時ないけど、今考えるとそうだったと思います。

しかも、当時の私は大阪から東京に上京して来ているので、東京に友人がほとんどいなくて、ボーカリストの彼の彼女としての立ち位置がずっと長く続いていました。

東京に友達がいないので、会社と家の往復の毎日。

「もっと自分の人生を生きたい!」そう思って、自分らしい自分を探しに行きました

そんな中、長年のハードな仕事の影響で過労で体調を崩してしまったんです。

それは、大変でしたね。せっかく「高橋祥子」を探しに行く決心がついたのに・・・

祥子さん:そうなんです。

そこでやっぱり、健康な身体がいかに大事かと言うことを実感しました。

そして、今度は自分の健康の為に「某美容系会社のインハウスデザイナー」として働く為に、また転職しました。

でも、今度は早く帰れるけど、仕事の刺激が足りなくって(笑)

この会社でできるデザインは美容のみ!しか、私が大切にしている本質的で心のあるデザインより、商品の利益があがるデザインを優先されているように感じました。

だから、自分が本当にしたいデザインができませんでした。

でも、その会社で黙っていれば、安定して一生働いていけるんですよ!絶対に!

せっかく、「自分らしい自分」を探しに出かけたのにある意味そこから、また逆戻りしてしまっていました。

そこから、本当に本気で自分の立ち位置を考え出しました。

「私は心のあるサービスやデザインをしたい!」

そう強く思っていたら、最初に体調を崩した時の持病が悪化して、また体調を崩してしまって・・・

本当に、祥子さんの人生は波乱万丈ですね。

祥子さん:ははは。そうですね。自分でもそう思います。

この2回目に体調を崩した時に、この病気の原因って「いつも私が我慢しているから?安定の為に我慢、彼の為に我慢。やっぱり自分の為に生きてないのかも・・・」

そう思って、また転職をしました。

今度は大手の企業ではなく、少人数のソーシャルな雰囲気があるデザイン会社へ再々転職しました。

この時の私は、既に34歳でした。

この会社に勤め出してから、自分らしい自分でいられる仲間に出会いながら仕事が出来るようになりました。

「自分らしい自分」であり続けるために、どんな努力をされていますか?

このデザイン事務所時代にどんな事を得られましたか?

祥子さん:実は、このデザイン事務所で働いていた時にデザイン事務所は「自分の心と向き合う活動」に取り組んでいたのです

それが「自分と向き合う」きっかけになって、今はある環境は全て自分のせいだと本当の意味で気づきました。

なるほど、それってなかなか難しいですよね?普通は人や環境のせいにしてしまう。

祥子さん:そうですよね。

私も前はそんな風に思っていたかもしれません。

でも、この時の会社で「自分に正直にいるようにして、本心を話し合える仲間ができたこと」が大きいと思います。

これは、ジャッジを手放す」ということなんです。

ジャッジを手放すとは、具体的にはどういうことでしょう?

祥子さん:普通、人が何かを選択する時、ついつい周りの目を気にして「良い悪い」または「正しい事か、正しくない事か」で判断してしまいがちですよね?

そうではなく、「自分自身が心地良いかどうか」で判断していくのが「自分らしくい続ける」上で、すごく大事なんです。 

「自分らしくいる」=「ジャッジせず心地良くいる」に近いものになると思うんです。

それは、素敵な判断基準だと思います。過去の祥子さんにはそれができていなかったんですね。

祥子さん:そうです。でも、私はある人から「起こっている事は全て最善」という言葉を教えてもらってから大分、楽になりました。

自分に起こっている事は否定はしなくて良くて、起きている事は全て、自分の人生に良い影響を与えてくれるヒントだと思えば良いんです。

その上で「自分にとって心地良いかどうか」という判断基準で自分の道を選んで行く。

「良い悪い」とか「正しいかどうか」ということ全く関係ありません。

こうする事で「なりたい自分」とか「自分らしい自分」でいられると思います。

自分らしい自分でいる前と後で、高橋祥子さん自身はどう違いますか?

祥子さん:自分らしい自分ではなかった時の私は「大きな物から自分を守るために、少しでも自分が有利になる為に動こう」としていました。

一人では何もできないし、リスクが高すぎると完全にビビッてました。

「一人では怖い」という気持ちは誰にでもあるものだと思います。

祥子さん:そうですね。

でも、これまでの経験から「今は自分のやりたい生活ができるんだ!」という自信がつきました。

自分でも自立できるようになっています。

それは「自分にとって心地良い」を増やしていくと、いつか見つかるんです。絶対に!

さらに私は、本音で話せる仲間が見つかってから、想定外の事も受け入れられるようになりましたし、人に嫌われることが許せるようになりました。

「本音で話せる仲間達」とサポートし合って生きていけるようになったからです。

高橋祥子さんが今、一番やりたい事はなんですか?

祥子さん:今はデザイン事務所からも独立して、フリーランスとして自分の力で立っています。

私はずっとデザインと人と関わることが好きなので、デザインとワークショップをやりたいと思っています。

今までは友人も少なく一人だったけど、今の私には会社・肩書きが関係なく、本当の自分でしゃべれる仲間ができました。

きっと、こういうコミニュティがもっとあれば「前の私のような、怖くて自分らしく生きる道に一歩踏み出せない女性たちを応援できる!」」と思っています。

自分が自分らしく居られる「もの」や「こと」や「場所」をデザインしていきたいです。

今までの私の経験が、ここでフルに活かされていると思います。

高橋祥子さんからあなたへのメッセージ

Miki:このブログの読者は20代後半から30代の海外に興味がある女性が多いです。

そして、そう思いながらも「何だか一歩が踏み出せない人」ばかりだと思います。

そんな方へメッセージをお願いします。

祥子さん:さっきも話しましたが大事なのは「自分にとってそれは、心地良いものなのか?そうでないのか?」という判断基準で物事を進めて、あなたが本音で話せる人と繋がりを強くして行って欲しいです。

そこから周りとの調和が始まります。

本当の調和は自分らしい自分を生きはじめてから始まると思います。

誰かの為に生きていくのも良い事ですが、それでもまずは自分が良いものでないと、人を支える事ができません。

人によっては、誰かを支えるのが心から好きな人もいるかも知れませんが「これは自己犠牲でない?」ということは常に確認してほしいです。

以下の4つが、私は特に大事なことだと思います。

自分をよく知る。
自分は自分しかいない。
答えは一つではない。
自分がOKならOK!

あなたは、本当はこれからのどう生きていきたいですか?

本当に結婚したい?本当に子供が欲しい?本当に今の仕事が好き?

過去を後悔し過ぎたり、未来を心配し過ぎていませんか?

こんな事は気にせず、今したいことを今して行きましょう。

そうすれば、今のあなたが良くなって「今が良いから、きっと5年後~10年後のことも、良くなるだろうな~」と考えられるようになります。

そうやって、自分で自分を育てる気持ちが自分を好きになるコツだと思います。

もっと高橋祥子さんの事が知りたい方はコチラのウェブサイトを見てください

28project

高橋祥子さんのインタビューをしての感想

実は、私は高橋さんとは渡米前にお会いしていてる友人です。

私は彼女と本音で話せますし、本当に一緒に話しいて心地良い存在です。

彼女が自由に行動していく姿は、聞いたり見たりしていてとても尊敬できると同時に”面白い”です。

私が、彼女と出合った時には既に柔らかい雰囲気を感じていて、今回のインタビューのように深くバックグラウンドを聞く機会はなく、このような波乱万丈な人生は想像できませんでした。

今回、彼女と話していて、私が感じたのは「真の意味で自由な発想」です。

一般的な幸せの道と呼ばれるものは、全く無視した高橋さん自身が「心地良い」と思う道を選んで選択していくということです。

そこには「自由な発想」が必要です。

でも「自由な発想」って斬新なものも多い。

人は斬新なものには否定的な意見を強くいうものですが、その雑音を消してくれるのが彼女が言う「本音で話せる友人達」なのでしょう。

高橋さんと話していて、高橋さんは本当に凝り固まった固定概念・一般常識と言われるものから開放されているんだなと私は強く感じました。

これは、個人的な私の意見ですが、私は日本の「自己犠牲は美しい・すごいこと」という風潮は強く否定したいです。

今回の彼女のインタビューで改めて私はそう思いました。

あなたがもし「自分らしくいられていない」と感じていたら、高橋さんのいう「ジャッジを手放す」という方法をぜひ試してみてください。

そして、あなたが包み隠さず、あなたの本音で話すことができる友人とだけ繋がっていきましょう。